慶應義塾大医学医学部

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「水分摂取による健康増進効果の検討」について学会発表

2019年10月26日・27日に名古屋で開催された第41回日本臨床栄養学会総会・第40回日本臨床栄養協会総会 第17回大連合大会において、本プロジェクトの研究テーマ『水を活かす』の一部である「水分摂取による健康増進効果の検討」について、研究成果を発表しました。日本人男女を対象として水分摂取量増加のヒト試験を実施し、その結果から、起床時および就寝前の水分摂取習慣により、血圧低下や体温維持などの健康ベネフィットを確認しました。聴講者からは、飲水負荷による他の飲料摂取への影響、飲み方の影響、イオンや硬度など成分の影響などへ関心が寄せられ、質問やコメントをいただきました。座長の先生からも、他では実施していない研究であると評価をいただきました。
水はヒトの体の約6割を占め、生命活動に重要な成分であるということは認識されつつも、日本人を対象とした研究が乏しいことや、水と健康に関する科学的根拠が不足していることを理由に、日本では未だ水は栄養素として捉えられていません。今回、日本人を対象として水分摂取と健康に関する科学的知見をひとつ積み上げることができました。今後も水分摂取習慣と健康維持について、さらに検討を進めていきたいと思います。
(執筆:中村)

学会会場前
発表資料より「研究概要」(無断転載禁止)

[文責:水間]