水分摂取量に関する研究 日本栄養改善学会にて発表
『生命をめぐる水』プロジェクトでは日本人の水分摂取量に関する研究を進めており、今回、その研究成果の一部を9月に開催された‘第63回日本栄養改善学会学術総会’で発表しました。
健康維持に重要な水分補給ですが、意外にも「食べ物」由来を含んだ日本人の総水分摂取量を調査した研究は見られません。同志社女子大学村上教授と共同で、首都圏在住の一般人を対象に日常生活において摂取する全ての「飲み物」「食べ物」を調査し、新たに開発した「食べ物」からの水分摂取量算出方法を用いて総水分摂取量を求めて統計解析を実施しました。
その結果、本調査での日本人の水分摂取量の分布や平均値などの実態を明らかにするとともに、「食べ物」からの割合が高いこと、個人差は「飲み物」からの影響が大きいこと、年代で大きく差があることなど、興味深い現象を見出すことが出来ました。
これからも“生体内の水循環と健康”に関する研究を進めるとともに、その研究成果を広く社会に発信していきたいと思います。